しかしながら今日語らねばならないのは『新選組!』最終回について。

近藤さんが本陣に連れて行かれてからのみんなの反応がわりとあっさりしててアララ?と思いました。勝海舟に冷たくあしらわれた土方さんも、あっさり北へ行かないでもう少し他を当たるとか粘って欲しかった。尾形さんもぱっと去っちゃったし。容保公も「無念じゃ」だし、斎藤さんも「こ、虎徹…」だし。
と、ここらへんまではがまんできてたんですけど、やっぱ近藤さんと総ちゃんのシーンはきつかったな…。前回の『流山』での、加納さんを見たときの近藤さんの思いやり(どう対処していいかためらう加納さんに先に声をかけてあげるところ)ももう『香取慎吾』じゃなく『近藤勇』になっていたけど、今回幽閉中の、女の子にげんこつ入れを見せるのとか、捨助に対するあの芝居とか、けっこう風子やばかった。香取くんは正直演技力はまだまだやなと思ってるけど、でもこの役を一年通してやって、本当に近藤勇をわかってくれたんやなあと嬉しかったです。
総ちゃんの方は、最後まで優香とギャグってて「ちゃんと死ねるんかこの子…」と心配したけども、優香の斬られ方があまりにも突然でびっくりしてしまった。昨日のスマステとかぶって「あー、黒猫を見たのもこのころか…」と思ったり。

いちばんきつかったのは、実はコルクのシーンだった。もうこれから首を斬られようかってひとが「持っていってはいけませんか」って言ってんねんから、空気読めよ薩摩兵!(>_<)。もー、ほんまに情がなさすぎるわ、アホ!アホ!(>_<)。そのあと憔悴しきった顔でお世話になったおうちのひとに頭下げて、そこのお嬢ちゃんから目を離すところとか、最期を見届けに来たつねちゃんに、京都へ旅立つときと同じようにちょっと目を合わせてでも何も言わないとか、あげくの果てに「……歳…」とかさ、うわーもうあかんわ。最期に何言うんかとやきもきしていたところで、「……歳…」やもん!(>_<)(これがあったから、土方さんにももう少し泣いてもらいたかったなあなんて。あと市村鉄之助くんの出番も期待していたのでそれも残念)。
いやほんま言うて、『新選組!』が始まったころは最終回に泣けるかどうか不安やったんですが、これだけそれぞれの役に思い入れが入ってしまっているということは、やっぱり三谷さんの勝ちかもしれない。その分「こんなん新選組とちゃうわー」と思うひともいたんでしょうが、昔新選組として世に出ていたひとが土方兄(栗塚旭土方歳三役)や植木屋平五郎(島田順司、沖田総司役)として出演してくれたことで救われたかな。

昨日のスマステ終了後の三谷さんの言葉に「凄い昔の、10何話とかに出てきたセリフとかシーンがずっと伏線になって最終回に出てきたっていう風にしてる」ってあって(スマステ公式から見れます)、だから期待してがんばって見ていたのだけど、伏線いっぱい回収されていましたな(最初の方でさんざん引っぱった敵討ちの成就が必要なエピソードだったかは不明だが)。中身の濃い1時間でした。
願わくば、来年の大河『義経』もこうなりますように。原作が宮尾登美子らしいのでその点は安心かなあと思ってるんですが、問題は上戸彩の使い方でしょうな。もー『北条時宗』の木村佳乃の二の舞はごめんだ。
予告見た限りでは、タッキー義経はそこそこいけていました。まあ見た目カッコいいからね。あと風子がお願いしたいのは滑舌と殺陣です。藤原竜也の殺陣がきれいでけっこう好きだったので、まあそこまでとは言わないがそれ相応の動きはできるようになってて欲しい。動きが売りの義経ですしね。