高校サッカー決勝。


鹿実を応援しようと思ってテレビをつけたのですが、見てみたら野洲のおもしろさにやられて一気に謀反人になってしまいました。
風子は特に高校サッカーを釘付けで毎年見ているというわけではないので、実況いわくの「野洲のサッカーは高校サッカーの変革期を証明するクリエイティブな攻撃的パスサッカー」というようなことも「ほおー」ぐらいにしか思わないのですが、高校サッカーは「負けたら終わり」な分、DFは大きく蹴りだすセーフティークリアを優先するだろうし、攻めるときも「ハプニングからでもとにかく1点を」という姿勢からまず前線の電柱くんを狙ってパワープレーに持ち込むというのは理にかなっていることですからね。それをあえて戦術重視で「観客を魅了しながら勝てるサッカー」を目指し、優勝という結果を残した野洲がすばらしいです。ドリブラーが多いチームってひとりよがりになりやすく、自分のことに必死で助け合いプレーに欠けることがあるように思うけど、野洲は後ろからの追い越しやフォローもきちんとまじめにやっていた。パスサッカーって頭使うと思うから(常に誰がフリーか、フリーになりそうかを見ていなければならない、放り込みサッカーならとりあえず前線の目標選手だけ見ていればいい、もしくは見なくてもとにかく蹴りだせばいい)、野洲は本当にすごいと思いますよ。試合中、右サイドへサイドチェンジのロングボールが出たときは「おおお」と声が上がってました。逆サイもちゃんと見てた。すばらしい。


試合開始直後は鹿実ペースで、そこをこらえて野洲が1点取ったときは「やっぱセットプレーって怖い」と思いながら「これで鹿実の猛攻がはじまるなー」と楽しかったです。延長に入っても、野洲の足はさほど衰えず、鹿実の連続攻撃にも耐え、そしてあの2点目。きれいなお手本のような得点で、ここだけならJと変わらんなあと思いました。
ジェフに入るらしい青木孝太くんは、テクニックのある野洲の中でもさらに際立ってましたね。得点こそ取れなかったけど、チャンスメイクには貢献していた。
野洲のサッカー、本当におもしろかったです、もっと最初から注目しておけばよかった。
あと、男の子同士の友情というのは本当にいいよなあと、それもすごい思いました。


野洲サッカー部の練習のほとんどがボールに触れていて、まず技術ありきと監督が豪語する、そのことと、フィジカル中心にとにかく走りこみが基本の鹿実
ある程度は走りこみも必要やと風子は思う。だって風子、フットサルやるようになってからマジでちょっと走れるようになりましたもん。松井くんはじめ鹿実OBも、「高校時代の地獄があってこそ今がある」とよく言っているし。


今朝のズームイン朝にも出てましたけど、とにかく野洲はいい雰囲気でした。まあ優勝したんだからなーと思ってたけど、スポーツナビでの監督インタビューを読んでもにこにこしました。
「はっきり言って自慢の中盤なんです。」
野洲の両サイドは日本一の両サイドだと思ってますし」
滋賀って関西っていう気はあんまりしないし(…)、サッカーが強いなんてイメージになかった。
「お金を払ってでもあいつらを見に行きたいと言ってくれていたら、最高の幸せです。」
テクニシャン好きの風子としては、一度目の前で見てみたいですな。