昨日、日本対トルコ選抜。


いやあ…。とてもじゃないが満足できる内容ではない。

1−1のドローについてということではないです。勝つにこしたことはないけど、内容が伴えば負けも辞さず、とは思っていた。それにすごく惜しいシュートが前半2本(松井くんボレーと闘莉王ヘッド)、後半4本(ヨシトのループ、阿部っちのFK、前田くんヘッド、平山1対1)ぐらいありましたし、そのどれか1本決まってればいいわけで、それはもう時の運というか親善試合では出ない勝ちへの執念みたいなものが出てくれば問題ないと思う。

それより昨日は…トルコ選抜もそらいいチームだったんでしょうが、どっちかっていうと自滅っぽくなかったかなあ。パスとか。UAEの最終予選では「日本と比べて芝が長い」「気候が合わない」と理由づけできたけど、昨日は東京の味スタの5月の晴れの日ですよ。時差ボケもない、使い慣れたピッチであのパスの精度の悪さはいったいどう言いわけするつもりやねん。
パスが短いのか弱いのかよくわかりませんけど、ボールが自分の元にくるまでじっと待っているからいつもインターセプトされてしまう。パスをカットされたあとのセカンドボールも拾えない。長いことみんなでいっしょにいてせっぱ詰まった状況の中で積み上げてきた最終予選のときの良さ(攻撃イメージの共有、判断の早さ、信頼感)はみんななくなってしまったみたい。

前半立ちあがりこそ相手がどれぐらいの実力を持っているかわからなかったから仕方ないけど、向こうのレベルが高く体格でもボール回しでも負けるとわかって3バックだと穴があいてしまうので徳永くんを下げて4バックに直したあたりから、もっと自分たちで何かできたように思う。パスはきつめ早めのボールで出すとか、パスが来たら自分から取りに行くとか。ボールが自分とこへ転がってくるのを待ってたらあかんねん、向こうの足長くんたちにすぐ邪魔されてしまうねん…。

まああれだけ押し込まれてた前半を無失点で乗りきるというのは評価できると思いますけども、それに伴い攻撃の方が…。みんな守備1本になっていたからか、中盤で攻めに転じられるのが松井くんぐらいしかおらんくて(ひいきなしでそう思ったんですけど)、仕方ないからヨシトが下がってボールを受けるんやけど前を向くとトルコががつがつ来るし取られるし高松くんは競り勝てないしで、ボールを渡すところがなく松井くんやヨシトがドリブルでためを作ろうとしても結局ボールを取られてしまう。松井くんの右サイド上がりとか森崎コージくんの左サイドとか何本かあったけど、味方があがってくるタイミングをはかっているうちにDFに詰められてクロスをはね返されるというシーンばかりだった。森崎くんはたぶん今調子いい時期と思うんやけど、だからダイレクトでクロスしたりもしてたんやけど、そこに合わせられる選手がいないので、みんなが間に合うようにワンテンポ遅れさせたら相手に追いつかれてしまうというか。そうやってカットされるからまたすぐ守勢に回らなくちゃいけなくなって、それが怖いからDFラインの押し上げが難しくて、さらに中盤がすかすかになって前線が下がって…以下エンドレスですよ。うーん。今日は交代枠が6だったから、ばんばん途中交代されることは知ってただろうし、試合開始直後はみんな体力温存せずに思いきり走ってたように見えたけど、それが空回りになってしまったのかなあ、パスとか連携があまりにもあまりで「あああ…」と何度も思ってしまった。
攻めこまれて押し上げが難しいというのはわかるんやけど、前線の子があれだけプレッシングに行きつつ攻撃してるんやから、もうちょっとDF・ボランチもがんばって欲しかったような…。こういうときに闘莉王が見極めて上がっていければいいんですけど。

ええと後半は11分に松井くんが下がってしまったので、そのあとぽけーっと見てたんですけど、松井くんを下げて坂田くんを入れて、実質3トップになりましたよね。まあそれ自体は戦術だからいいのだけど、あれで機能するのはやっぱり『平山・たっちー(田中達也)・ヨシト』の3人なのかなと思いました。よくいって平山の代わりに高松。ヨシトと坂田くんでは動きがかぶってしまうように思える。たっちーは自分のチーム(浦和レッズ)でエメルソンを使う技術を習得してきてるから『ヨシトのためのパス』『ヨシトのためのフリーランニング』『あわよくば自分も狙う』という仕事ができるけど、坂田くんはまだそこまでいってないような。ヨシトと坂田くんと比べたとき、ゴール前でパスを受けてより怖さを感じるのはやっぱりヨシトだと思うし、ヨシトを使うならヨシトを活かせる選手をいっしょに使って欲しい。まあ今回はたっちーが戦線離脱してたので仕方ないですね。坂田くんを試しに使ってみて、やっぱりヨシトと同じピッチに入れてもお互いの良さが消えるだけ、とわかったということが今回の収穫なのだろうか(坂田くんファンの方ごめんなさいね)。たっちーが本番に復帰してくれば3トップもありえる話かなとも思う。それだと松井くんの出番ないですけど。

というわけで松井くんの評価は…。うわーん、これますます厳しくなったんでないかい…!仕事のお使いで外出したときに隙をみはからって立ち読みしてきた『サカマガ(週刊サッカーマガジン)』では『松井→当落ボーダーライン上』となってて、「今日の出来がとても重要…!」と思っていただけにショッキン!番組上でも『松井がキーマン』的扱いをしてくれてテレビにもめさ映ってたし、ここで一発派手にできたらトルコ相手に勝とうが負けようがどっちゃでも良かってんけど!
ていうかさあ、ヨシトよ!前半15分、阿部っちのコーナーキックから入ったクロスをGKにはじかれ、こぼれ球を見事に芯で捕らえて放った松井くんの最高ボレーシュートを、ヨシトが邪魔したあ〜!(T□T)。ぐすっぐすっ(T□T)。めずらしくちゃんと枠にいってたのに…。ぐすっぐすっ(T□T)。まあそのあとファウル取られるほどあほみたいに飛び込んでGKにぶつかっていってたから許したるけどもー…(この場合のあほはもちろん褒め言葉です)。ぐすっぐすっ(T□T)。あの時間帯、まだボールがぜんぜん落ちついてなかったから、もし松井くんの1点が決まってたらなあと思わないでもないけど…。ぐすっぐすっ(T□T)。
松井くんは邪魔されたことも気にせず、43分ヨシトと接触したトルコ10番が怒ってたときに代わりに「ソーリー、ソーリー」となだめてましたよ。向こうかなりぷりぷりしてたけど、笑って謝ってた。いい子!やっぱ親分!師匠!おにいちゃん!
あーでもまじめな話、オーバーエイジは呼ばれてしまうなあ、中盤…。小野ちんとかがほんまに来て、ずっと中盤に居座ったらどうしよう。どうしてくれよう。メディアはこぞってオーバーエイジを『頼りになる』『やっぱり格上』『年上が入って中盤が安定した』などと言うに決まっておる…!ぎいー…!

(もうちょっと書かせてくださいね)。

今ちゃん(今野くん)のあのゴールはもちろん値千金でした。あの時間帯(後半43分)にコーナーキックからドローにできたというのは本当に価値がある。6番が輝いて見えました(結人…!)。だけど、攻撃してるようで守備してる、守備してるようで攻撃してるという今ちゃんの良さはあまり見えなかったような。ちょっと消えてましたかね…。まあ後半闘莉王を下げて石川ナオくんを入れてたから、徳永くんが下がって3バックで今ちゃんと阿部っちがフォローに回ったために下がり気味になっていたのか…。頭痛そうだったのが心配です(受け身も取れずに落下してた)。
消えていたといえば前田くんもじゃないですか?ヨシトと交代で後半27分投入だったのだけど、最後までどこで何してるかほとんどわからなかった(後半41分のヘッドあたりまで)。前田くんの良さはどこなんだろう、それが活かせる投入だったのかなあ…。
まあ、交代寸前に今ちゃんが同点にしてくれて出番を失ってしまった山瀬よりはマシな扱いでしたけどもね!(もうユニになってあとは出るだけ、という山瀬が、同点した瞬間にみんなに「待て待て!」と言われてる映像を見たときはさすがの風子も切なかった、山瀬ファンの方、お互いトップ下では苦労しますね…!)。

あと特記は駒野くんでしょうな!ほんまにケガ明けとは思えない出来。しかも今のメンバーとは、やったことある子とない子が半々ぐらいじゃないかと思うねんけど、平山を使うポイントとかもよくわかっていて(最後の平山の1対1のシーンのアシストなど)、風子的にとても満足。次のマリ戦では、根本っさんあたりをスタメンで起用してくるかもしれないけど、駒野くんの右サイドは充分計算できると思いました。
石川ナオくんは負傷退場?うーん、後半あの速さがあったら活性化できそうだっただけにもったいない…。駒野くんが使えることがわかったし、左の森崎くんもそこそこやったし、森崎駒野根本石川徳永(菊地も?)あたりのサイド要員をめぐる戦いは次のマリ戦で結果出るのかなあ。ナオくんのケガは、もともと痛めてたところやっちゃったのかなあ、無事を祈ります。
祈ってますけど、あのう…。応援…。
駒野くんが交代選手でピッチ脇に出てきて、「誰とやろか」と思っていたらナオくんで、でもナオくんは後半から出てきたばかりで、風子ももちろん「えっ」と思ったのですけど、ブーイング起きてませんでした…?久しぶりの代表戦を戦う駒野くんを応援したい風子はちょっと「…」だった…。ナオくんが見たい味スタ観客というのはわからんでもないけどなあ。下がった石川くんに対するコールはちゃんと聞き取れたんやけど(今野コールも大きかったですね)、駒野くんにもコールあったんやろか。風子が聞き取れてないだけだったらいいなあ。

あと昨日の『ちょっとびっくり』は、スタメンGKだった。なぜに黒河くん?一度は選抜から外された黒河くん?そんな、林くんの2番手に使うぐらいやったら落とさんでもよかったんでは…。それともこうやって落としたりもう一度選抜したり、スタメンかと思っていた岩丸くんや川島くんをかわして黒河くんを使ったり、こういうのが競争意識を大事にする山本戦術なのだろうか。
黒河くんはゴールキックになるとすぐ蹴るから、「えー、まだ味方上がってってないで?」と思いました。カウンター狙いやからあれでええのかなあ。フィールド選手は全速力で疲れそうやけど。

ちょっと風子、今回は辛口ですか。でも「うちのポジションにオーバーエイジはいらないとアピールしてくれと選手に言っています」という山本監督の言葉をうのみにしていたの…。がっちり攻撃がかみ合うような、そういうのを期待しすぎていたのが良くなかったのか。
勝ってあたりまえとは思っていないけど、実力発揮してあたりまえ、ぐらいには思っているかもしれません。でも、それがまちがいなのかも。U−23の実力を発揮させてくれなかったトルコを褒めるべきか。

あと、最終予選のとき『テレビ朝日の中継は風子的に合わない』ということを申しあげたと思いますが、昨日の中継もえらいことでした。
ていうか、いくら風子がミーハーサッカーファンだからとて、あそこまでアップを多用する必要はあるのか。松井くんのアップならそこそこ歓迎しますが、それにしたってゲームが動いているのになぜアップにしたままなのだ。リプレイだって、試合中はとりあえず1回やってくれればいいですよ、何回もやって本試合がリアルタイムで見れないなんて、本末転倒もいいところ。昨日は松井くんの扱いが悪くなかったのでこれ以上言いませんけど、当日券が出てることを知りながら味スタに行けない風子のようなひとはテレビを見るしか手段がないわけで、すごくすごく楽しみにしているのだから、ストレスのないカメラワークをお願いしたい。松井くん好きです、それは豪語しますけれども、逆に言えば松井くんが活躍しないでボールにもからんでいないならアップなんかいりません。選手の顔が見たいだけなら動かぬ雑誌を見ます、試合を中継するということは結果だけじゃなく選手のがんばりをできるかぎり拾うということ、そしてがんばっているのは全員なんだということ、ボールを持っていないところでの攻防は現地に行ってしか見られないから、せめてテレビではボール周辺だけでいいからちゃんと映像にして欲しいこと、どうしていつまでたっても日本のテレビ界は勉強してくれないのだろうか。もう本当いやになります。
だいたい、ゴールデンタイムに親善試合のサッカー中継を見るようなひとは、選手の顔を見たいんじゃない、試合を見たいねん。(←この名ゼリフ、織田裕二くんでお願いします)。