今日はやっぱりこの話題から。


プロ野球選手会


ストライキ決定。

風子はストに賛成か反対かというと、実は微妙にどっちつかずだったりして。選手会、機構側、ともに、「ファンのため」を大義名分にしているから、それを思えばストはしないにこしたことはない。だけど、選手会が「ストも視野に入れている」と発言することが機構側への牽制になっているなら、支持したい、と思ってました。
しかし選手会がとうとうストを決めたと聞いて「それはやるべきじゃなかった、ストを決定した選手会が悪い」という意見になってしまうひとがいるのは、どうしてなのかなあと思ってしまいます。今日夜9時すぎからあった記者会見での機構側のコメント聞いてたってわかる、選手会がストを決定したのは、そこまで追い込まれたからやんか。

会見のとき、そのあとニュース番組を渡り歩いたときの古ちん(古田選手会長)の涙ぐんだ目を見てたら本当にかなしくなりました。「申しわけありません」ってな、そりゃ選手会にも「ストを選択した」という責任は発生するだろう、だけど、パリーグを5球団にするうんぬんということの背景には放映権の分配制度の不確立とかドラフト問題とか新規参入阻止の歴史とかがあって、これまで山積みになっていたもろもろが本当のストの原因じゃないかと思う。それなのにどうして選手会(特に古ちん)だけが矢面に立たされなきゃいけないんだ!。
地元紙の投稿欄に「パリーグの選手だってセリーグへ行きたがっているくせに」というのがあって、つまりFA権を取得したりした選手が移籍するときに「選びたがるのは金を出してくれるセリーグだ」って意味なんですけども、それも風子は違うと思う。だって、一個人で考えたらそりゃ金いっぱい出してくれる人気球団に行きたいに決まってるじゃないですか、選手生命なんて引退後の人生を考えたらそれはそれは短いものですよ、野球を辞めたあと(てか自分で「辞める」と決められる選手はまだいい、「辞めろ」って言われる選手だってたくさんいる)まで生活に困らないよう老後の分のお金貯めときたいと思うのはごくあたりまえのことです。問題は「パリーグにいたら老後の心配がより多い負担になる」ってところなんだ。それを改善しないことにはセリーグ優位のプロ野球はずっと続いてしまう。そのセリーグも巨人戦の視聴率が取れないとか言われたり、みんなが大リーグを目指したり、本当今が正念場なんですよ!いろんなことを改善して(しようと努力だけでもして)いかない限り、本気でプロ野球に明日はない。

近鉄オリックスの合併問題にはあんなに次々と手を打っておいて、どうして「来季新規参入に対して最大限の努力をする」という文言が入れられないというんだろう。「公正さに問題がある」って、別に選手会側はライブドア楽天シダックスを「来季から球団として絶対に認める」という文言を入れろと言っているわけじゃない。本当に本気でプロ野球の今後の発展を願っているなら、それこそ侵食削ってでもなんとかやりぬこうと努力できるはず(結果がついてくるかどうかはまた別の問題だ)。それをしないのはやっぱり底辺に「10球団1リーグ制」があるからなんだろうけど、ここまで「球団を減らすのはプロ野球衰退の第一歩」って言われているのになんでその道をたどろうとするんやろ。何か他にいい方策があるんだろか…。

なんにせよ土日ストということで、週末を観戦にあけていた方は残念なことですなあ。チケットは払い戻しとかになるんかな。風子は明日 × 観戦ですが、もしサッカー界がストで予定ナシの土曜日になったりしたら悲しい。そういう気持ちは野球ファンでもサッカーファンでも同じですからね。

ライブドアがいちばん最初に手を挙げたときは、「ここまで赤字やと言っている近鉄を買おうだなんて物好きな」というところから「やっぱ売名なんかなー、ちょっと怪しいのかなー、せめて話し合いの会場にはネクタイ締めてきたほうがいいと思うけどなー」と思ってたんですけど、今はがんばれと思っています。風子は野球関係者ではないから気軽に言っちゃうけども、仙台が本拠地のチームができたら楽しそう。それでその球団には突飛な活動を期待したい。ものそい地元密着とか。