……。シンガポール戦……。

正直に申しあげて風子的には物足りなかった。物足りないというか、拍子抜けというか、期待はずれというか。
風子が特別応援している選手はヨシト以外出ていないのでぽんぽん言える話ですが、日本代表の本当の実力を見せられた気がしました。

風子的には、『いつも海外組にポジションを取られ続けてきたサブ組、その結束が表れるはずのシンガポール戦』という位置づけがあった昨日の試合。だけどそれは、『イコール試合がうまく回る』ということにはならなかった。
海外組が出場して芳しい成績が残せなかったとき、「合流間もなく、コミュニケーションが足りないため」と言い訳してきたのはなんだったんだろう。それを言うなら、天皇杯をはさんだとはいえ合宿を重ねてきた昨日のメンバーは、もっとうまく機能してもいいはず。
結局のところ、日本にはそれだけの実力がまだないということなんじゃないのか。

……なんか暗くなってしまった。テンション上げよう。

前半13分にお玉さん(玉田くん)が決めたときは、「わあー、このまま一気に大量得点いくんちゃうの〜!(^∇^)」と思いました。開始早々のみっくん(小笠原くん)の胸トラップから自分で押し込もうとしたシュート、アツくん(三浦淳宏)の最初のミドル、みっくんのミドルからこぼれたボールを流し込みそこなったもっちー(本山くん)のシュート、といやーな感じが続いたあとでのお玉ゴールだったから、よけいに「これで開けた!」という感じだった。その直後、ヤット(遠藤くん)からの浮き球パスを受けたお玉さんのトラップがすごくうまくて、「ああいうのフットサルでやりたい!」と思ってわくわく見ていた。
それなのに…ううっ。
風子が見てて思ったのは、整理されてないなあということ。お玉、もっちー、みっくん、藤田さん、アツくんあたりがペナルティエリア前後でポジションかぶりまくりで、おだんご状態。シンガポールDFに囲まれてから苦しまぎれに出すパスは近場の選手になってしまい、受けた選手も続々と相手に囲まれてまた混戦になってしまう。
みんな、風子が16日に書いたようなことは胸に期して試合に臨んだと思うんですよ。自分のいいところをアピールしよう、得点にからんで結果を残そう、って。でもそれが結局「我がが我がが(自分が自分がって意味)」という意識につながってしまった。得意エリアの奪い合いでスペースを消し合い、スルーパスを出すには至らず、決定的チャンスは力んで外す。水沼柱谷コンビが「試合中に一度狂ったリズムを立て直すのは容易ではない」というようなことを言ってたと思うんだけど、見てて本当に『リズムが崩れた』という感じがしました。

そんな中で風子の特記は、やはりヨシトであります。
昨日のヨシトは「俺得点欲しいねん!」という感じがよく見えていた。それに、「リズムがおかしなってるんやったら俺が立て直さなあかん」という、大人ぶりも。DFの裏に飛び出してゴールゲットするための動きだけじゃなく、下がってきてボールもらってさばこうなんてこと、去年のA代表でのヨシトにはあまりなかったんじゃないかな。セレッソやU−23ではまさに中心選手で、ヨシトがトップ下的役割をすることはあったけど、これまでのA代表ではそういう仕事は最小限で良かった。昨日だってもっちーやみっくんやヤットや中田コくんがいた。ボールさばいてパス出してくれる選手がいっぱいいたのに。
アナウンサーがジーコジャパンの型破りの末っ子』とヨシトを形容していて、出場するまでは風子はそのフレーズがすごく気に入ってたんやけど、試合後はなんか複雑な気持ちになってしまいました。末っ子って言葉には『ゲーム構成はおにいちゃんらに任せるわ!俺点とりたいねん!アハ!』という雰囲気があると思ってたのに、昨日はそのおにいちゃんらがヨシトをあまり使ってくれなかった。国際Aマッチ16試合で無得点というありがたくない肩書きは、ヨシトひとりで解消できるものではない。それに、オフサイドで幻になったゴールは、完全に誤審ですよね!
(ヨシトファンの方、あのミドルシュートご覧になりましたか〜!あれってアツくん特異と言われていた『無回転揺れるボール』ですよね!すごすぎる!)

それから、アツくんといえばFKを期待していたんですがネットを揺らすことはできませんでしたな。みっくんやヤットも「俺だっていいもん持ってるぜ!」ということをアピールせねばなりませんから難しいですね。フル出場できたのは嬉しかったけれども、「やっぱりサントスよりアツくんやな!」と言うには足りない…かも。まあ風子はサントスとアツくんが並んでいるなら迷わずアツくんを取りますが。
みっくんはコーナーキックも蹴ってましたが、回を増やすごとに精度がよろしくなくなっていったのでは。もっとできるやろみっくん!ふがいないぞ!こういう停滞した試合内容のときは、『セットプレーから得点できる』というのが日本の味のひとつやのに、うーん、まあマツさんの惜しいヘッドとかもあったけど、みっくん鹿島ではもっといいボール蹴ってるんちゃうの?
マツさんはDFラインからがんがん飛び出してきてましたね。闘莉王を彷彿とさせましたが、ボールを取られたあと全力で戻ってきてたからヨシとする。他の選手(特に攻撃面)もあれぐらいがつがつ行って良かったんちゃうかなー。いや、がつがつ行き過ぎたからあかんかったのか。
中田コくんも、思ってたより画面にうつらなかったなあ。風子はサッカー観戦歴浅いですし、画面にうつってくれないといい動きしてないように思えてしまう。
加地くんはどうだったかな。そこそこお仕事できたのかしら。

宇都宮さんのコラムが秀逸だった。まさに風子の言いたいことはこれだ。