3×0 湘南ベルマーレ


12月の夜7時キックオフということで、寒いのが苦手な風子は相当武装していったんですけど、でも心配したほどでもありませんでした。岡山温い(ぬくい)。

2回目見参の岡山桃太郎スタジアムは、あいかわらずきれいだしピッチも近くて良かったです。しかしやはり平日の夜開催の天皇杯は、お客を呼ぶにはちょっと弱い。観客数6027人。キャパ20000弱としても、空席は寒々しいものですね。
でもそのおかげで席が自由に移動できて(本当はあかんのやろけどSB席内ガラガラやった)、前半後半ともレッズが攻めるところがよく見れました。

で、試合内容。
立ち上がりこそ様子を見る感じがあったものの、結局は終始レッズペース。でもやはり60000人規模の死闘を終えたあとでのJ2相手ということで、レッズ全体にも覇気は感じられませんでした。まあ仕方ないですね。あきらかにお疲れモード。
前半10分に待望のたっちー(田中達也)のボレーが決まる。後ろからの鈴木啓太のパスにうまく足を当ててヒットさせ、GK正面に飛んでさわられたんだけど、それをすりぬけるようにしてネットに刺さった。その20分後にもたっちーがゴールを決め、今回同行の先輩がこれを待ち望んでいたので、風子としても嬉しかったです。

しかして湘南の方は、声もよく出していて(桃スタのせいなのか観客数のせいなのか、ピッチの声が本当によく聞こえた)、一所懸命やってるのはわかるけど、やっぱりこまかいところにミスが出てしまう。逆に言うとバイタルエリア近くまで行けても、レッズだからなかなかそこから中が無理だったのかな。

サンガはこういうチームとやってたんだなーと思って調べてみたんですけど、今季の対湘南結果は、以下。

 ・第3節 3月27日(土) 晴 観衆 7984人 京都 1×1 湘南 (松井くん後半55分から出場)
 ・第16節 6月5日(土) 晴 観衆 5422人 湘南 2×2 京都 (松井くん1ゴール1アシスト)
 ・第33節 9月11日(土) 曇 観衆 7933人 京都 1×2 湘南
 ・第40節 10月30日(土) 雨 観衆 2711人 湘南 0×2 京都

J2で10位のこのチームにサンガは1勝1敗2分(京都ホームの観衆はほぼ同じひとたちなのか)。
ちなみに、J2で1位の川崎の対湘南戦績は4戦全勝、2位の大宮は3勝1敗、3位の福岡は4戦全勝、4位の山形は2勝1敗1分、J2落ち仲間の仙台(6位)でも2勝1敗1分。
……もう何も言うまい。

今回の桃スタでの収穫は、鈴木啓太のプレーを久しぶりに見れたこと。
風子の中で啓太は、アテネ組からこぼれたあのときで止まっていて、つまり『メンタルは買うけどポカも見過ごせない』というところにいたのだけど、昨日は違った。あきらかに成長していた。果敢なプレッシング、湘南の攻撃の芽つぶし、精度のあるロングパス、サイドをえぐる走力。風子はレッズサポじゃないのでこういう言い方になってしまうけど、本当にうざくなっていた。とてもすばらしい。ミドルシュートが枠にいかないのは変わってなかったけど、風子的には嬉しかったです。
そして長谷部くんは、もしかしてもしかするとファンタジスタの予感がする(今さらか?)。まだ若いからどう転ぶかわからないし、テクニシャンであることだけが条件ではないのだけど、風子の『松井くんアンテナ』にひっかかってきます。長谷部くんの性格(サッカー上のね)を知りたい。

それから、昨日は記念すべき坪井くん復帰戦でもありました。試合前練習ではサポから坪井コールを受けて、手を上げて挨拶していました。
試合終了後、インタビューでも受けていたのか、ゴール裏への挨拶に出遅れてしまったたっちーよりも遅れてきた坪井くんは、サポに頭を下げると2、3秒そのまま、深々とお辞儀していた。とても印象的なシーンでした。選手を愛すサポと、サポを大切に思う選手。いい光景だった。