ななみ。

タスカプレミアムさんちにて
名波の観戦記発見。


ブラジル戦は完敗だった。彼らはただパスを回すのが巧いんではなく、パスした後のサポート、フォロー、これらの絶妙なタイミングを常に考えて動いている。


超同感。
日本の選手はパス回しが得意なのかと思いきや、ボールが来てはじめて反応するように見える。だから危なっかしい。

パスというのは、そういう動きや気持ちを潤滑油にしてスムーズに流れるもので、前回も指摘したように、自分のパス、というのではそれがどんなに素晴らしいパスでもパスとはいえないんだ。それを受け取る選手、つないでフォローしていく選手がいて始めて「パス」になるんだということを、今日のブラジルの中盤を目の前で見た選手たちは忘れないで欲しい。


こういうのを読むと、ヒデや、調子のいいときの俊輔なんかは、思いやりがあるってことじゃないかなあと思う。ボールを持ったひとの、パスコースになってあげるためのラン。これはパサーか受け手かっていう違いは関係ないですよね。柳沢くんが中盤の選手にものすごい信頼されて、やりやすいとみんなに言われているのも、そういう動きがあるからか。


「重荷をずっと背負ってくれたヒデ」

ヒデはずっと日本サッカーを引っ張って、戦ってきた。昨日、ああしてピッチに倒れる姿を見て、代表に初めて入った年齢(20歳)から、年齢以上の重荷をずっと背負ってここまで走ってきたんだとあらためて感じた。絶対に、人に弱味は見せなかったし、メディアに話をすることもなかった。けれども、彼がどれほどの功績を残したのか、近くで見た若い選手たちは忘れちゃいけない。センターサークルに一人で座っていたヒデのところに、俺は行きたかった。行って、ヒデ、もう一度W杯をやってくれよ、と声を掛けたかった。彼に失礼だと思うが、本当によくやった、と言いたい。


この部分、何度読んでも泣ける。
誰にも弱みを見せなかったヒデと、それをちゃんとわかってくれてた名波。こういうことをわかってくれてる選手が、今の代表チームに何人いたんだろう。
「重荷をずっと背負ってくれた」という表現方法も、名波だからできることかもしれない。代表のトップでいるっていうのは、やっぱり重たいものなんだなあ…。
「彼に失礼だと思うが」とヒデに最大の賛辞を送る名波を、やっぱ風子は好きだと思いました。ジュビロファンとして誇りに思う。