笑って送り出してあげなきゃいけない。

松井くん、ついにフランスへ旅立つ。


いよいよ、正式に発表になりました。
アテネが終わったら海外へ行く子も出てくるんだろうとは思っていたけど、まさか松井くんが第1号になろうとは。
松井くんがレンタル移籍(2004年9月1日から2005年6月30日まで)する『ル・マン』というチームはフランスの2部リーグで、1985年創設のわりと新興チームだそうです。昨季初めて1部に昇格したものの20チーム中19位に終わり、今季降格しています。その今季の2部リーグはすでにはじまっていて現在1勝2分け1敗。これは正念場のチームに助っ人として迎えられると思っていいのだろうか。


思えば去年11月29日ガンバとの最終節、5−1と大敗しJ1から転げ落ちたサンガ。その後「J2ではやりたくない」と言っていた松井くんがサンガと契約を更改したとき、そこには『1年半』という期限が設定されていた。
契約といえば1年と思っていた風子は中途半端なように思ったけど、もうここから海外移籍への布石は始まっていたのだなあ。契約更改の半年後にはアテネがあり、そこでオファーをもらう活躍をして、残りの1年間は海外チームとレンタル契約をする。初めての海外移籍で、そう簡単にうまくいく保証もないし、オファーも最初はレンタルでという話だろうから、サンガに1年半は籍を置くという内容だった。たぶん、いなもーもお世話になっている代理人の田辺さんにいろいろ教えてもらってたんだろうなあ。いい条件つけてもらえたなあ。


フランスリーグといえば、先達には広山望くん(丸顔のヒゲの子)がいましたが、もうヴェルディに帰ってきていますし、まるっきりひとりの戦いになりますね。しかも2部リーグ。年棒も現在の半分程度になるとか。でも松井くんとフランスは縁があるようですし(中学時代の留学、ベストエレガントプレイヤーにも選ばれたツーロン大会)、たぶんすごく良かったことなんだろう。


『今回の期限付移籍については大変迷いました』
『海外への移籍という滅多にないチャンスなので、京都の代表という気持ちでフランスでも頑張ってきたいと思います』(公式より)


良かった良かった。すごく嬉しい。風子の応援してきたあの松井くんが、海外リーグのスカウト陣に認められて、J2から飛び立つ。ボールを持ったら何をするかわくわくさせられて、エレガントでトリッキーでファンタジックなあのプレーを、今度はフランスで発揮する。J2にいるよりメディアの注目度も上がるし、万が一結果が出なかったとしても、日本を離れることでとてつもなく大きな何かを得るんだろう。
嬉しい。すごく嬉しい。良かった。本当に良かったと思う。


それなのに、こんなにさびしい。


また日刊がいい記事書いてんだ。
『京都で生まれ、京都から世界に巣立つ松井が、サッカー大国フランスで第2の人生に挑む』。
こころから応援したいですよ。いろんな経験をして欲しい。約1年間のレンタル期間のあいだに、『ル・マン』を1部リーグに上げる活躍して、完全移籍でも、新たに大きなチームへの移籍でも、どんどん成長して欲しい。いっぱい活躍して、『今週の海外組情報』にもいっぱい出て、いっぱい注目されて、A代表選出とか、ドイツワールドカップ候補とか、夢はたくさんたくさん広がる。


だけど、ずっと応援してきたひとがチームを離れることが、こんなにさびしいことだなんて知らなかった。


松井くんの日本最後(…!)の試合は29日の大宮戦です。19時から西京極でやります。試合後にはセレモニーがあるそうです。そして翌日には、フランスへ旅立ってしまいます。
こんなに急だなんてひどい。いや、ひどくないんだけど。うかうかと「今季が終わるまでは移籍ないんだろうなー、まだオファーの話も聞こえてこないしなー」なんてタカをくくっていた風子がアホだ。
でも、もう今度の日曜日が最終戦だなんて、翌日には渡仏してしまうなんて。西京極へいっしょに最後の雄姿を見に行ってくれる友だちを探すこともできないじゃないか。
こうなったら思いきってひとりで行こうかなあ…。風子本当は喫茶店にもひとりで入れないヘタレなんですけど…。でも最後の試合だとわかってるのに、セレモニーがあることも知ってるのに、このまま見過ごすなんてできない…。

昨日今日のシンクロについても少し書こうと思ってたんですけど、気力がなくなってしまった。明日には元気を取り戻そうと思います。